2026年7月22日、アトラックラボは、小型でありながら最大100kgの積載能力を持ち、用途に応じて車幅を自由に変更できるモジュール設計を採用した産業用クローラーロボット「AT-Crawler」を開発したと発表した。
AT-Crawlerは、建設現場やプラント、インフラ点検、災害対応など、人が立ち入りにくい過酷な環境での運搬・調査・点検・計測作業を支援する産業用ロボットプラットフォーム。左右独立型ドライブユニットによる高い拡張性と100kgの積載能力を両立し、多様なセンサーや作業機を搭載することで用途に合わせたシステムを構築する。
建設やインフラ、プラント業界では、人手不足や設備の老朽化、危険区域での点検、災害時の迅速な調査など、人が立ち入りにくい現場へのロボットの導入が求められている。一方で、従来の産業用ロボットは用途ごとの専用設計が多く、新たな業務へ展開する際の導入コストなどが課題となっていた。
主な特長
- 最大100kgの積載能力、高い走破性
118mm幅の産業用ヘビーデューティーラバークローラーと188mm径の大型駆動輪を採用し、未舗装路や傾斜地、災害現場などでも安定走行が可能。小型でありながら最大100kgの積載能力を持ち、重量物や精密機器の搬送に対応する。 - 車幅を変更できるモジュール設計
左右のドライブユニットを独立モジュール化しており、中央フレームの寸法を変えることで車幅を自由に変更可能。狭所向けから大型機器搭載仕様まで、用途に合わせてカスタマイズできる。 - 多様なセンサー・作業機の搭載
左右の搭載スペースに、AIコンピューター、LiDAR・3Dレーザースキャナー、地中探索装置(GPR)、RI(放射線計測)装置、ガス検知器、可視カメラ・サーマルカメラ、ロボットアーム、草刈り装置、洗浄装置、散布装置など、用途に応じて各種センサーや作業機を組み込み可能。 - Wi-Fi・LTE・Starlinkに対応
構内から広域エリア、通信インフラが整っていない山間部や災害現場まで、現場環境に応じてWi-Fi、LTE、Starlinkから通信方式を選択可能。 - Physical AIとの連携
同社のPhysical AIプラットフォームと連携し、AI画像認識、自律走行、遠隔監視、異常検知、データ収集などを実現する。
主な仕様(標準モデル)
| 製品名 | AT-Crawler |
| 外形寸法(標準モデル) | 608×570×364mm(L×W×H) |
| 最大積載重量 | 100kg |
| クローラー | 118mm幅 産業用ヘビーデューティーラバークローラー |
| 駆動輪径 | 188mm |
| 車幅 | モジュール構造により変更可能 |
| 中央搭載スペース | センサー・作業機・ロボットアーム等を搭載可能 |
| 通信 | Wi-Fi、LTE、Starlink対応 |
| 対応機器 | AIコンピューター、LiDAR、3Dスキャナー、カメラ、サーマルカメラ、地中探索装置(GPR)、RI(放射線計測)装置、ガス検知器、ロボットアーム、各種産業用センサー |
主な用途として、建設資材の搬送、プラント・インフラ設備点検、地中埋設物調査、危険区域での監視・調査、災害現場の状況把握などを挙げている。
同社はAT-Crawlerを単体で提供するだけでなく、自社の他製品(スパイダーロボットやレールカムなど)や自律走行・AI技術と組み合わせ、建設・インフラ・プラント・防災分野における省人化・無人化ソリューションとして展開していく方針だ。
