2026年7月22日、アトラックラボは、衛星測位(GNSS)が利用できない暗渠や地下水路などの閉鎖水域で自律航行が可能な、3D LiDARを搭載したインフレータブル式カタマラン(双胴)艇を開発したと発表した。
3D LiDARとSLAM技術を活用した自己位置推定により、非GNSS環境に対応。また、空気で膨らませるインフレータブル構造を採用することで、高い可搬性と接触時の安全性を両立した。全長約1.2mのコンパクトなカタマラン構造は、狭い水路や閉鎖空間でも安定した航行が可能だ。
暗渠や地下水路、排水路などの閉鎖水域では、老朽化や堆積物の確認などの定期的な点検が必要とされている。しかし、これらの環境はGNSSが利用できず、人の立ち入りが困難な場所も多いため、安全かつ効率的な調査方法が求められていた。
【主な特長】
- 3D LiDARとSLAMによる自律航行
GNSSが利用できない暗渠や地下水路でも自己位置を推定しながら安定した自律航行が可能。 - インフレータブル構造で安全性を確保
船体を空気で膨らませるインフレータブル構造を採用。軽量で持ち運びや現場への搬入・設置が容易なほか、護岸や構造物へ接触した際の衝撃を軽減する。 - 全長1.2mのコンパクト設計
全長約1.2mの双胴構造により、狭い水路や閉鎖空間でも高い安定性と走行性能を発揮する。 - カスタマイズ対応、水中ドローン連携
用途に応じて各種センサーやカメラを搭載でき、点検・調査・計測など幅広い用途に対応する。水中ドローンとの連携システムも構築可能。
主な用途として、暗渠や地下水路・排水路の点検、インフラ設備の維持管理、災害時の水路調査、企業・研究機関による検証(PoC)などを挙げている。
同社は、自治体、建設事業者、インフラ管理事業者、研究機関等に向けて提供を進めるほか、顧客の用途に合わせたセンサー構成やソフトウェアのカスタム対応を行い、閉鎖水域における点検作業の効率化を支援していく方針だ。
