2026年7月17日、マゼックスと住友林業は、林業向け運搬ドローンの普及を加速させ、スマート林業の推進に向けた連携を強化すると発表した。
この連携により、マゼックスが開発した新型運搬用ドローン「軽助(かるすけ)」シリーズを住友林業の自社ネットワークを通じて林業事業体へ紹介し、マゼックスは製品説明や導入・運用を支援する。今後、森林経営の知見や現場の声を住友林業がマゼックスへ共有し、開発に反映する体制を構築する。
軽助は、住友林業と共同開発した林業向け運搬ドローン「森飛(もりと)」シリーズで培った技術とノウハウをもとに、「導入しやすい価格」と「現場での使いやすさ」を追求した機体であり、苗木や獣害防護ネット、ツリーシェルターなどの資材、食料品や飲料水の運搬に活用可能だ。
森飛25と同等の積載能力を維持しながら、価格を263万円(税抜)から190万円(税抜)に抑えている。森飛25と比較して機体面積を約64%小型化し、現場で扱いやすくした。バッテリー2ペア(4本)を交互に使用・充電する設計により、作業効率を落とさず運搬ができる。
日本の林業では、戦後に造成した人工林の多くが伐採期を迎える一方、担い手不足や高齢化(高齢化率25%)(※1)、急傾斜地での作業負荷、高い労働災害発生率(全産業平均の約10倍)(※1)が課題となっている。
再造林や保育作業での人力による苗木や資材の運搬においては、林道から離れた場所や車両が入れない急傾斜地などの危険箇所を何度も往復することが作業者の身体的負担となり、安全面への懸念もあった。運搬作業をドローンに置き換えることで、省力化、人力作業の負担軽減、転倒・滑落リスクの低減、人員の最適配置が期待される。
※1 出典:林野庁「令和7年度 森林・林業白書」
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/hakusyo/r7hakusyo/attach/pdf/zenbun-26.pdf
