ゼロフィールドは、ドローン技術を活用した鳥獣対策の研究・開発を行うSKYERと基本合意書(MOU)を締結し、AIによる鳥獣検知システムとドローン技術を組み合わせた実証実験(PoC)を、2026年5月13日よりゼロフィールド北陸拠点で開始した。
ゼロフィールドが開発を進めるAI鳥獣検知システムと、SKYERのドローン技術を連携させることで、野生鳥獣の自動検知から追跡、撃退後の状況確認までを一貫して行う広域・自動化型の鳥獣対策ソリューションの実現を目指す。
近年、ツキノワグマやイノシシ、ニホンジカなどの野生鳥獣による農作物被害や生活圏への侵入が深刻化している。一方、農業従事者や自治体担当者の高齢化や人手不足が進み、従来の見回りや物理的な防除対策では継続した広域対応に限界が生じていた。
ゼロフィールドではこれまで、AIを活用した野生動物の検知および、光・音等による撃退システムを開発してきたが、「広範囲にわたる敷地での継続的な監視・追跡」「撃退後に動物がどこへ移動したか把握できない」といった課題があった。一方SKYERは、赤外線カメラを用いた鳥獣検知およびドローンによる対応研究を進めてきたが、鳥獣かどうかの最終判断を人の目視確認に依存しており、運用負荷や即応性の面で課題を抱えていた。
今回の提携により、ゼロフィールドのAI解析技術とSKYERのドローン技術を掛け合わせることで、高度で実効性の高い鳥獣対策ソリューションの構築を目指す。
実証実験の内容
今回のPoCでは、ゼロフィールドのAI鳥獣検知システムとSKYERのドローン技術を連携させることで、以下の一連の流れについて技術検証を開始した。
- AIによる鳥獣の自動検知
- 対象動物の追跡
- 撃退後の状況確認
- 広域エリアにおける継続監視
具体的には、ドローンの搭載カメラにより映像を取得し、ゼロフィールドのAI機器でリアルタイム推論を行うことで、対象動物の検知精度や追跡可能性、自動化運用に向けた検証を進める。
今後、自治体や地域団体等とも連携しながら、実際の生活圏・農地・山間部で実証実験を進め、より高度な鳥獣対策ソリューションの実用化を目指す。また、ドローン運用のさらなる自動化、鳥獣の個体数把握、移動経路・行動動線のデータ取得、蓄積データを活用した出没予測や行動分析、地域特性に応じた対策モデルの構築についても検討を進める方針だ。
