2026年3月30日、林野庁は今後の林業イノベーションを推進するため、「スマート林業技術の現場実装ビジョン」と「木質系新素材の社会実装ビジョン」を公表した。

 林野庁は、林業における労働安全の確保や労働生産性、収益性の向上に向けた新技術の現場導入を加速するため、2019年12月、イノベーションによる林業の将来像と技術開発の現状、課題等を整理した「林業イノベーション現場実装推進プログラム」を策定。技術の進展状況等を踏まえ、2022年7月に内容をアップデートした。

 これまでの取り組みにより、複数の遠隔操作林業機械の実用化と林業現場への導入やデジタル技術を活用した地域拠点の創出、スギ材を原料とした新素材「改質リグニン」の大規模製造技術の実証やセルロースナノファイバー(CNF)を用いた木材保護塗料の製品化など、着実な進展があった。

 その一方で、実用段階に至ったスマート林業技術の安全性確保や木質資源の付加価値の高い利用に向けた技術の多様化等の新たな課題が顕在化したため、施策の体系が異なる「スマート林業技術」と「木質系新素材」に再編した上で、それぞれについて新たなビジョンを策定した。

 「スマート林業技術の現場実装ビジョン」では、スマート林業の必要性やスマート林業技術を実装した林業の将来像、そのために必要となる技術や現場実装に向けた取り組みを明記した。

図版:スマート林業技術を実装した林業の将来像
(出所:林野庁)

▼スマート林業技術の現場実装ビジョン(本体)
https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kaihatu/attach/pdf/260330-1.pdf

▼スマート林業技術の現場実装ビジョン(参考資料)
https://www.rinya.maff.go.jp/j/press/kaihatu/attach/pdf/260330-2.pdf