2026年1月28日、DJI JAPANは、カメラドローン「DJI Mavic 4 Pro」について、位置安定機能を解除する「ATTIモード」と、2機の送信機を用いて操縦できる「デュアル制御モード」への対応を開始した。試験機関や講習機関に限定し、同社販売代理店を通じて特別ファームウェアを提供する。

 これにより、航空法に基づく登録講習機関の実地講習および無人航空機操縦者技能証明の実地試験に対応する。なお、送信機としてDJI RC Pro 2を使用する場合に限る。

 現時点でその他の機種について両モードへの対応は予定していない。

デュアル制御モードの機能

 2機の送信機を機体へ接続すると、最初に機体へ接続した送信機に機体の制御権が与えられる。

 制御権を持つ送信機で機体を制御している間、もう一方の制御権を持たない送信機では、必要に応じて、①DJI Flyアプリ上の送信機切り替えアイコンをタップする、または、②送信機の飛行一時停止ボタンを短く押すことによって、機体にブレーキをかけてホバリングさせ、機体の制御権を得ることができる。この際、制御権を取得した送信機のフライトモードスイッチ設定に関わらず、Nモード(位置安定機能が有効)が機体の制御に適用される。

 このモードでは、一方の送信機が機体との接続を失うと、もう一方の送信機に制御権を引き継ぐかどうかの選択が指示される。この際、制御権の引き継ぎが選択されなかった場合、または一定時間内に選択操作が行われなかった場合、全ての送信機が機体との接続を失うが、この場合はDJI Mavic 4 Proに標準実装されているフェールセーフ機能により、ホームポイントへの自動帰還など事前に設定した方法で自動的に危険を回避する。

 デュアル制御モードの実装により、例えば講習機関における操縦訓練において、受講者が一方の送信機(ATTIモードに設定)で操縦している機体が危険な飛行状態に陥った場合に、指導教官がもう一方の送信機を用いて機体にブレーキをかけてホバリングさせ、位置安定機能が有効な状態ですぐに操縦を交代するといった安全な訓練運用が可能となる。

 なお、ファームウェアを導入した機体はすべてのフライトモードにおいて自動着陸保護がOFFとなる。