2025年12月5日、HIEN Aero Technologies(以下、HIEN)は、スイスのSwissDronesと正式なビジネスパートナー契約を締結したことを発表した。この提携により、SwissDrones製UAV「SDO 50 V3」が2025年末までに納入される予定だ。
SDO 50 V3は、HIENのパートナー企業である三和技巧に納入予定で、この納入を通じてHIENは長距離無人航空機市場の確立に向けた取り組みを開始する。
日本では災害対応、インフラ点検、海上監視、物流など、広域かつ複雑な航空ミッションに対する需要が拡大している。しかし、従来型ドローンは、積載能力不足、飛行持続時間の制約、航空機レベルの安全性の欠如といった課題がある。SDO 50 V3は、長距離航空機グレードの無人航空機(ヘリコプタークラスUAV)として、これらの課題を克服する。
SDO 50 V3の導入を契機に、HIENは国内での実証飛行および運用試験を実施するとともに、自然災害対応や海上監視、インフラ点検、監視アプリケーション向けソリューション開発や、操縦士・オペレーター向けトレーニングプログラムを開始する。また、政府機関、地方自治体、民間企業との共同パイロットプロジェクトを進める計画だ。
【SDO 50 V3の主な機能】
- 高積載能力:重いセンサーや貨物を搭載可能。
- 長時間の航続時間:広域監視と長距離オペレーションを可能にする。
- 航空機レベルの設計:信頼性の高い任務のための冗長性と全天候対応能力を備える。
- 交差反転式二重ローターシステム:有人航空機の堅牢性と無人機の柔軟性を融合。
