Liberaware(以下、リベラウェア)と日本ヒュームは、2026年6月5日、新たな下水道管路の点検・診断技術について公開実験を実施した。
この実験では、直径約20cmの小型ドローンを活用し、地上に再現した下水道管路において管路内壁へ診断薬を直接塗布・噴霧する飛行を実演した。
具体的には、管路径や現場環境に合わせ、薬剤を塗る「塗布型」と、ノズルから広範囲に拡散させる「噴霧型」の各機体を運用した。これにより、従来主流であった「カメラによる撮影(受動型)」に対し、機体からpH指示薬を散布してコンクリートの変質を色の変化で捉える「アクティブ型点検」の有効性を実証している。
国土交通省が推進する「No Entry(危険な下水道管へ人が立ち入らない維持管理)」に対応した点検技術であり、作業員の安全確保と点検範囲の拡大を両立する。また、pH指示薬によりコンクリートの状態を色で可視化することで、劣化状況を客観的に把握可能。これまでは目視で技術者が判定していた診断のばらつきを抑え、再現性の高い維持管理につなげる。
日本ヒュームは、コンクリートメーカーとして蓄積してきた材料・劣化メカニズムに関する知見と、今回の診断データを組み合わせ、AIによる劣化判定や寿命予測技術の開発を目指す。
リベラウェアは、小型ドローンの狭小空間における機動力をベースに、従来の画像撮影に留まらない現場特有の多様なニーズへの適応可能性を多角的に検討していく方針だ。
