2026年5月12日、スペースデータとACSLは、防衛・防災・社会インフラ分野における無人システム運用の高度化を目的に、AI・デジタルツイン技術と自律制御ドローン技術を融合した共同検討を開始する。
近年、防衛・安全保障環境の急速な変化、自然災害の激甚化や頻発化、社会インフラの老朽化に対して、迅速かつ高精度な状況把握と意思決定を可能にする無人システムの活用が求められている。こうした課題に対応するには、機体性能だけでなく、現実世界を仮想空間上に再現し、AIによる事前検証・シミュレーションにより運用を高度化するデジタルツイン基盤との連携が必要である。
ACSLの自律制御ドローンによる実環境でのデータ取得能力と、宇宙開発の知見をベースにしたスペースデータのデジタルツイン技術、およびフィジカルAIによる事前検証・学習機能を組み合わせ、高度な運用体制の構築を目指す。
主な共同検討項目
- ドローン取得データを活用したデジタルツイン環境の構築
ACSLのドローンが取得した画像データや各種センサーデータを、スペースデータの統合技術基盤「PROVIDENCE」に取り込み、対象となる防衛・災害対応・社会インフラ環境をデジタルツイン上に再現する技術について検討する。 - デジタルツイン上でのシミュレーションを活用した運用・計画検討
デジタルツイン上に再現した環境において、フィジカルAIを活用した飛行経路や運用方法のシミュレーションを行い、任務計画、災害対応計画、インフラ点検計画などの検討を支援する活用方法について検討する。 - シミュレーション結果を活用した実運用の高度化
デジタルツイン上で得たシミュレーション結果を実機ドローンの運用に反映することで、防衛・防災・社会インフラにおける無人システム運用の安全性・効率性を向上させる仕組みについて検討する。
今後両社は、防衛・防災・社会インフラ分野における無人システム運用の高度化を進めるとともに、デジタルツインと実機運用を連携させた新たなソリューションの社会実装を目指す方針だ。また、スペースデータはPROVIDENCEを中核に、パートナー企業や関係省庁との連携を強化し、物理世界の課題解決に貢献するデジタル基盤の実装と展開を加速させる。
