2026年3月10日、サイボウズは、ホクレン農業協同組合連合会(以下、ホクレン)の「kintone(キントーン)」活用事例を公開した。ホクレンはドローンによる農薬の請負散布業務において、ホクレン・JA・散布業者の3組織間で発生する農薬請負散布の受発注を可能にするアプリを作成。外部組織と共同編集ができるゲストスペースも活用することで、請求内容照合の所要時間を5~6時間から15分に短縮し、事業規模は従来の3倍に拡大した。

kintone導入前と導入後のイメージ

 JAグループ北海道の経済事業を担うホクレンは、生産者の負担軽減や労働力不足への対策としてドローンによる農薬請負散布業務を開始したが、3組織間の電話・メール・Excelを中心としたアナログな運用により、請求内容と散布内容の突合に時間を要し、業務の改善が求められていた。事務作業の効率化を図るため、ノーコード開発ができ、ゲストスペースを活用することで外部との連携も可能になるkintoneを採用した。

 現在ホクレンは、ゲストスペースを活用して30の組織と情報共有する環境を整備し、外部連携プラグインも含め100社以上の関係先とつながっている。法改正によって約5,000件の生乳生産者との契約が必要となる中、入力情報から契約書を自動生成できる仕組みをkintone上に構築した。

 また、kintone上でAIが登録内容と添付書類を自動照合し、評価業務の自動算出や受理報告メールの自動作成・送信まで一貫して実行するアプリを自作。その結果、労働時間の削減とミスゼロを達成し、事業者は24時間いつでも内容の確認・修正ができるため、問い合わせも大幅に減少した。これにより書類管理の負担を解消し、現場の心理的な負担軽減と業務スピード向上を両立した。

請求書出力用アプリの画面

 ホクレンは、グループ全体の業務改善支援を開始し、情報共有ポータルを起点にグループ会社への周知やDXに役立つ情報発信を強化することで、グループ全体のDXを加速させる方針だ。