2026年3月6日、日本システムは、小規模農地でも導入可能な農薬散布ドローンサービス「おまもりドローン」の開始を発表した。5反歩以上の農地を対象に、近隣農地と合わせた共同散布を可能にすることで、従来はコストや効率の面で導入が難しかった小規模農家でもドローン散布を利用できる仕組みを整えた。農薬散布代行のほか、圃場ごとのデータを蓄積することで、適期の散布を予測し再現性ある運用支援を行う。

写真:圃場を飛行するドローン

 農業現場では人手不足や高齢化が進み、防除の負担が大きな課題となっている。中でも農薬散布は重労働なうえ、散布時期を逃すと品質や収量に影響を与える。近年ではドローンを活用した防除が効率的な方法として取り入れられつつあるが、個人農家が導入するのは困難で、小規模農地ではドローンによる農薬散布が依頼できないことも多い。

 こうした課題に対応するため、近隣農地と合わせて防除ができ、適期管理まで支援するドローンサービスの提供を開始する。

写真:写真:圃場を飛行するドローン
共同散布イメージ

 おまもりドローンは、ドローンによる農薬散布・散布タイミングの設計支援・圃場ごとの記録管理までをワンストップで提供する防除支援サービス。共同散布方式を採用することで、これまでコストや面積の問題からドローン導入が難しかった小規模農地でも利用が可能。近隣農地と合わせて散布を行うことで作業効率を高め、面積が小さい圃場でもドローン防除を導入できる。個別に依頼する場合と比べてコスト負担を抑えながら、必要なタイミングで防除が行える。

 散布の実施だけでなく、圃場ごとの特徴や過去の作業内容、使用薬剤、散布時期などを記録。次回以降の防除計画に活用することで、圃場が増えた場合でも作業の段取りを整えやすくなり、防除の適期を逃さない運用を支援する。

サービスの特徴

  • 最適期の防除で品質や収穫低下リスクを抑制
     防除作業は散布時期により結果が大きく変わり、殺虫や除草の時期が遅れた場合、収量や品質に影響が出ることもある。従来は1回の散布を2回に分けて実施したところ被害が減少したケースや、被害割合が従来の約3分の1に抑えられた地域もある。除草作業では、田植え直後など雑草が小さい段階で初期剤を散布することで効果が高まり、後期になってからの対応に比べて作業負担や追加散布を減らせる傾向がある。
    3月から8月のドローン薬剤散布計画表
    薬剤散布計画表
  • 圃場ごとに散布時期をデータで記録・管理
     圃場ごとの作業履歴や特徴をデータ化して整理するため、次のシーズンに引き継ぐことが可能。圃場が増えても段取りを整えやすくなり、次シーズンの作業計画を円滑化する。
    圃場の情報を表示した圃場台帳
    圃場ごとの情報記録イメージ
  • 小規模農地でも導入できる共同散布方式
     面積が小さい場合はコストが合わず、ドローン防除の導入が難しい場合がある。このサービスでは、近隣農地との共同防除方式を採用することで、面積が小さい農地でも利用できる。5反歩程度から相談が可能。
  • 除草からカメムシ対策まで、通年パッケージプラン
     初期除草から中後期の防除、出穂期のカメムシ対策まで、作物の生育に合わせた年間防除をまとめて依頼できる通年パッケージプランを用意。単発の散布ではなく年間を通して管理することで、作業の段取りや薬剤選定の負担を軽減し、安定した防除を継続的に実施する。

サービス概要

対応エリア青森県(八戸市、南郷区、十和田市、階上町、三沢市、おいらせ町、六戸町、五戸町、新郷村、南部町、三戸町)
基本価格1反歩:1万4,800円(税込)~

共同散布5反歩:4万6,500円(税込)~
・初中期除草剤:レオゼータ300FG粒剤
・中後期除草剤:シアゲMF1キロ粒剤
※除草剤込みの価格。
※散布剤はドローンに搭載できるものを提案する。
※5反歩以上の場合は現地調査の上、別途見積り。


カメムシ対策参考価格(5反歩):2回散布 3万500円(税込)~
・カメムシ殺虫剤:エクシードフロアブル