2025年12月9日、ソラコムは、本田技研工業(以下、ホンダ)が開発したモビリティロボット「UNI-ONE」のデータ通信基盤として、IoTプラットフォーム「SORACOM」が採用されたことを発表した。
UNI-ONEは、座ったまま体重移動するだけで歩行するように移動ができ、両手が自由に使える着座型のモビリティロボット。施設内での回遊、オフィスや作業場所の業務効率化、高齢者など多様な人材の移動支援など、幅広い用途での活用を想定し、2025年9月から国内法人向けに販売を開始した。
さまざまな場所を移動するモビリティの管理には、屋内外を問わず安定してつながるセルラー通信が適しており、SORACOMはモビリティサービスや遠隔管理分野において豊富な実績を持つ。特に、データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」が提供するIoT向け料金プラン、小規模から大規模まで柔軟に運用できる回線管理コンソールとAPI、複数キャリアで通信できるマルチキャリア対応などの拡張性が評価され、今回の採用につながった。
UNI-ONEでは、搭載したECU(電子制御ユニット)から、バッテリーの充電状況や位置情報、速度、センサー情報などをSORACOMを通じて取得し、サービス向上やメンテナンス、性能や運転行動の分析に活用している。また、ファームウェアのリモートアップデートにも安定した配信基盤を提供している。
今後、UNI-ONEの利用拡大や量産化に伴い、通信基盤には限られた電源リソースの中で効率的なデータ通信設計が求められる。ソラコムは、IoT分野におけるシステム設計・運用の実績と、複数のキャリアで通信できるマルチキャリア対応技術、データ通信の最適化技術により事業成長を支援する。
