2025年12月4日、ウェザーニューズは、お天気アプリ「ウェザーニュース」iOS版が、KDDIと沖縄セルラー電話が提供する衛星通信サービス「au Starlink Direct」に対応したことを発表した。

 これまで電波が届きにくかった山間部や海上などでも、ウェザーニュースの気象情報にアクセスできるため、登山やキャンプ、マリンレジャーなどのアウトドア活動中における急な天候変化への対応や、台風・大雨などの災害発生時において、通信状況に左右されることなく情報が確認できる。

ウェザーニュースアプリ/「au Starlink Direct」に対応/衛星通信で専用モードが起動

 au Starlink Directは、スマートフォンと衛星が直接通信するサービスで、通信環境の整備が困難な山間部や海上などの圏外エリアでも利用できる。Android版ウェザーニュースアプリは2025年8月に対応しており、同サービスの対応端末がiPhoneへ拡大したことを受け、今回iOS版も衛星データ通信に対応した。

 対応端末は、衛星通信時にウェザーニュースアプリが「衛星通信モード」に切り替わる。衛星通信モードでは通信を最適化しており、通常のアプリの機能の中から圏外エリアで特に役立つ機能として、AIが天気の質問に答える「お天気エージェント」や1kmメッシュの「現在地の天気」、雨雲レーダーや落雷情報、天気図予測を利用できる。

アプリ画面
左:お天気エージェント、中央:現在地の天気、右:雨雲レーダー

 お天気エージェントでは、ユーザーの天気に関する質問に対して、生成AIがウェザーニュースの気象情報を参照し、最適な情報を自然言語で即座に回答する。詳細な天気や気温、風の予想のほか、持ち物や服装のアドバイスなど、実際の行動に結びついた情報を確認できる。山や海での利用を想定した山専用の気象予測データや、海上の風や波の予測データともAPIで連携しており、ユーザーの質問に柔軟に回答する。

 現在地の天気では、5分ごとの天気予報や72時間先まで1時間ごとの時系列予報、2週間予報、警報・注意報の発表状況などが確認できる。雨雲レーダーや落雷情報、天気図なども利用可能で、今後の天気の流れを詳細に把握できる。