2025年11月20日、防衛装備庁 航空装備研究所は、無人実験機と有人ヘリコプターを用いてミッション機動や5機編隊等を模擬した飛行試験を実施したことを発表した。2025年7月にスバルから無人実験機を受領した後、10月にかけて試験飛行を行い、生成された飛行経路やパイロットによる無人実験機操作のワークロードなどのデータを取得した。

写真:滑走路に並ぶ2機の無人実験機とヘリコプター
無人実験機と有人ヘリコプター
飛行試験の様子(防衛省 防衛装備庁公式チャンネル(ATLA Official Channel) )

 同研究所では、有人戦闘機との連携を可能とする無人機の研究に取り組んでいる。遠隔操作型支援機技術の研究では、有人戦闘機や他の無人機の情報から自動で飛行経路を生成する自動飛行経路生成技術や、パイロットが自機の操縦や任務を行いながら複数の無人機を管制する遠隔操作技術に関する研究を実施してきた。

 今後、取得データを解析して技術の有効性を確認し、無人機の実現に向けた研究開発を進めるとしている。