2025年11月19日、沖縄セルラー電話(以下、沖縄セルラー)と沖縄ドローンサービスセンターは、沖縄県南城市エリアの離島(久高島)において、LTE通信を活用した大型輸送ドローンによる生活必需品等の輸送実証を実施した。

 緊急時の物資や、離島生活の必要在庫で使用頻度が低い高価な薬品などをドローンで輸送することで、離島住民の生活利便性の向上を目指す。技術的な面では、ドローンの送信機(コントローラー)の電波が届かない距離でも、LTE通信による遠隔操作・運航管理が有用であるかを検証した。

実証実験の概要

 LTE通信を活用し、大型ドローンで南城市の知念岬公園から久高島まで、薬品等の生活必需品の輸送検証を行う。使用機体は、最大30kg(シングルバッテリー時は最大40kg)の荷物を運べるDJI社製の大型物流ドローン「DJI FlyCart 30」。

南城市と久高島付近の地図に記されたドローンの飛行ルート、実証概要
実施日2025年11月19日(水)10:00~
離着陸場所1. 知念岬公園・知念体育館駐車場
2. 久高島交流宿泊会館前広場
飛行予定距離約6km
飛行予定時間片道約15分

 沖縄セルラーは2025年度よりドローン事業に本格参入し、点検や測量、農業分野を中心にドローンサービス・ソリューションを提供する方針だ。