2025年10月30日、和歌山市は、2025年度の和歌山市スマートシティ実証実験サポート補助金活用事業として、NEXT DELIVERYが同市内でドローン配送の実証実験を実施すると発表した。これまでは非DID地区に限定されていたレベル3.5飛行を、DID地区を含む飛行ルートで行う。レベル3.5飛行とは、ドローンを目視外飛行させる際に、一定の条件を満たすことで立入管理措置等が不要となる飛行形態。

 この取り組みにより、ドローン配送の適用範囲を過疎地域から都市部近郊を含む幅広い地域へと拡張し、ドローンの事業性向上に貢献することを目指す。

 実証では、遠隔操作で約4km離れた配送先へ飛行・着陸し、置き配した後、再び離陸して出発地点へと戻る。

 新たに認められる予定のDID地区を含むレベル3.5飛行の日本初の事例となり、レベル4飛行(有人地帯での目視外飛行)よりも低コストなレベル3.5飛行による生活圏でのドローン活用の可能性を示すとしており、今後の制度運用や社会実装のモデルケースとなることが期待される。

実施内容人口集中地区(DID)内におけるドローン配送(弁当の配送)の実証
実施主体NEXT DELIVERY
実証日2025年11月4日(火)15:30頃
※天候等の状況により、直前で変更・中止となる場合がある。
※フライト時刻は前後する場合がある。
使用機体物流特化型ドローン「Air Truck(エア・トラック)」
飛行ルート離着陸地点:宇都宮病院(和歌山市鳴神505-4)
配送先:道の駅 四季の郷公園(和歌山市明王寺85)
写真:Air Truck、機体の特徴
使用機体「Air Truck」
地図に示された飛行ルート、離着陸地点、配送先
飛行ルート
ドローンの飛行レベル3、3.5、4の説明