2025年10月23日、電通ライブは、SkyDriveの関連会社であるAlterSky、PYRAMID GARDEN実行委員会と、新たな物流スタイルとして注目される「カーゴドローン」に焦点を当てたプロジェクト「BLUE SKY LIVE」を始動し、社会実装に向けた実証実験を開始したことを発表した。
このプロジェクトでは、大型イベントでのドローン使用のほか、物流・運搬分野の企業へのアプローチ、遠隔地への配送実験のコラボレーションなどを展開していく。大型イベントに導入される「サステナビリティに配慮したイベントガイドライン」に準拠し、未来型カーゴドローンの実装によるビジネスコンサルティング拡大を目指す。
プロジェクトの第1弾として、苗場で開催された大型音楽フェスの併設イベント「PYRAMID GARDEN2025」において、カーゴドローンの実験的な社会実装を行った。
イベント設営期間に、各ステージで必要な物資や機材、Tシャツ、ドリンク・フードなどのケータリング物資をカーゴドローンで運搬する実証実験を実施。大型イベントにおける物流網の効率化を目指し、人や車両の移動負担を大幅に軽減した。安全な運航管理のもと、持続可能な社会の実現に向けた新たな物流手法の可能性を示した。
カーゴドローンは、人や車両による物資運搬や、物流分野における人手不足の解消、山間部や過疎地での運用など、幅広い分野での活用が期待されており、震災・被災地支援、建築・工事業界、農業・獣害対策など多岐にわたる領域での実装が見込まれている。
航空法の整備も進み、自治体や企業では人手不足や高齢化などの社会課題を背景に、カーゴドローンの導入を検討する動きが進んでいる。一方で、認知度不足や導入コストの課題から導入に踏み切れないケースもある。こうした中、持続可能なスマート社会の実現に向けて、官民連携によるさまざまな取り組みが本格的に始まっている。
3者は、このプロジェクトを通じて地域経済の活性化を図るとともに、次世代型サステナブル社会の実装を推進する方針だ。
サステナビリティなど新領域へのドローンビジネス導入を促進し、「カーゴドローン×エンターテインメント」の実装から得た知見とテクノロジーによる社会課題の解決力を、今後のビジネスへと展開するとしている。
