2025年6月30日、ワールドスキャンプロジェクト(以下、WSP)は、次世代磁気センサー「JIKAI-M」のドローン搭載実験に成功したことを発表した。
同社が独自開発した超高感度の磁気センサーであるJIKAI-Mをドローンに搭載し、競合他社のフラックスゲート方式センサーとの比較実験を実施。地上に鉄棒を設置し、その上空を磁気センサー搭載ドローンで飛行し、磁気データの取得を行った。
実験の結果、フラックスゲート方式のセンサーでは波形がノイズに埋もれ、対象の検出が困難である一方、WSPの新型センサーは、対象物の位置や影響を正確に捉えることができ、明瞭な磁気マップとして可視化に成功した。
新型センサーは、磁気ノイズの発生しやすいドローンに搭載しても、微小な磁場変化を検知可能。これにより、車両や人が入れない場所や危険区域でも、上空から広範囲かつ迅速に磁気異常をマッピングすることができる。
今後、地雷や不発弾の探査、老朽化したパイプラインの位置特定、埋設構造物の可視化など、インフラメンテナンスや危険物探知の分野への応用を進めるとしている。また、取得したたデータをもとに高精度な磁気マップを構築し、埋没構造物の異常箇所の特定につなげることも視野に入れる。