2025年6月12日、日本航空(以下、JAL)は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト(ReAMoプロジェクト)」において、操縦者が一人で複数のドローンを安全に運航する「一対多運航」を実現するための要素技術と当該技術に対する性能評価手法の開発に採択された。実際のビジネス活用を想定した安全管理要件を策定し、国のガイドラインや制度設計への活用も図る。
このプロジェクトでは、今後期待される物流をはじめとした複数の活用事例を想定し、運航管理システムと連携したレベル3.5およびレベル4における「多数機同時運航」を実証する(多数機同時運航に対応した第一種型式認証取得機体は現存しないため、実証ではレベル4相当での運航を予定)。これにより、運航形態や事業に応じたリスク評価のプロセスを体系化し、安全管理要件として策定のうえ、航空局のガイドライン・制度設計への活用も図る。
人口減少・高齢化を背景に、さまざまな社会課題の解決のため、物流やインフラ点検などの領域においてドローンの利活用が期待される中、事業性をもって実用化を目指し、操縦者一人が複数機を同時運航して効率性を高める多数機同時運航の実施、および運航に必要な運航管理システムなどの開発が進められている。