2025年6月20日、兼松は、中日本航空、Eve UAM、日本工営、Skyportsと、大阪府「空飛ぶクルマ都市型ビジネス創造都市推進事業補助金」および大阪市「空飛ぶクルマ社会実装促進事業補助金」公募に採択されたことを発表した。
バーティハブは、空飛ぶクルマの整備・駐機・運航支援を担う次世代インフラ拠点。空港とは異なり都市近郊に展開されることで、都市間・都市内のスムーズな空輸ネットワーク構築を可能とし、地上交通の混雑緩和や災害時の迅速な輸送手段としての機能も期待されている。
今回採択されたプロジェクトでは、2024年度の大阪府補助事業で策定した「バーティハブ構想」を基盤に、課題の深掘りと構想の具体化、関係者との意見交換や広報活動による社会受容性の向上を図る。将来的には大阪府域での空飛ぶクルマの運航継続に必要な機能を備えたバーティハブの整備を目指す。
同プロジェクトでは、バーティハブ整備に必要なモーターやバッテリーの取り扱い要件、整備対象項目の切り分け、整備施設の設計条件といった技術的な前提情報を調査するとともに、候補地である大阪ベイエリアに対する航路案や土地利用の適合性を検討する。
また、事業構想の妥当性や社会受容性の向上を図るため、関係機関や運航事業者へのヒアリング、広報活動(展示会出展、動画制作等)も併せて実施し、国内外に向けた情報発信を強化する。
【各社役割】
| 兼松 | ・全体統括 ・バーティハブ構想の具体化、これを活用した広報活動 |
| 中日本航空 | ・航空機整備事業に関わる知見・情報の提供 ・バーティハブに対する航路案の策定支援 |
| Eve UAM | ・運航・整備に関わる知見・情報の提供 等 |
| 日本工営 | ・施設計画、土地利用の適合性検討 等 |
| Skyports | ・海外におけるバーティポート事業開発に関わる知見・情報の提供 |
