2025年6月12日、Terra Drone(以下、テラドローン)は、2025年6月より米国Freefly社の大型ドローン「ALTA X」を活用した測量サービスの提供を開始したことを発表した。

 同機は、米国防総省が米軍や政府関連施設の運用要件を満たしたと認定した機体を掲載する「Blue UAS Cleared List」に登録されている。日本においても、在日米軍基地などを含む防衛施設やその周辺などのセキュリティー要件の高いエリアでは、当該リストに登録された機体による測量が求められる場合がある。

写真:「ALTA X」

 ドローン測量サービスを提供するテラドローンでは、グリーンレーザーや赤外線レーザーを搭載したドローンを活用し、陸上や水中の地形・構造物の高精度な3次元データを取得する。しかし、従来使用していた「Matrice 300/350 RTK」「Matrice 600」は、日本国内の防衛関連施設が写り込む可能性のある測量案件では、情報セキュリティー上の観点から使用が制限されるケースがあった。

 今回、Blue UAS Cleared Listに登録されたドローンを導入することで、より多様な測量案件に対応する体制を構築した。また、ALTA Xはペイロード(搭載重量)が大きく、高性能なグリーンレーザーなど重量のあるレーザー機器を搭載した長時間飛行にも対応する。

 使用機種にALTA Xを加えることでテラドローンは対応エリアを拡張し、多様な測量サービスを展開するとしている。

写真:「Matrice 600」「Matrice 300/350 RTK」「ALTA X」に搭載可能なLiDARスキャナー、計測可能なエリア例
テラドローンが使用する各機種の主な特徴
写真:「Matrice 600」「Matrice 300/350 RTK」「ALTA X」に搭載可能なLiDARスキャナー、ペイロード、飛行時間、計測面積
テラドローンが使用する各機種の計測効率

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