MODEとKDDIスマートドローンのロゴ

 2025年5月21日、KDDIスマートドローンはMODEと、2024年12月10日付で業務提携を締結したことを発表した。

 MODEは、ソリューション型IoTプラットフォーム「BizStack」を提供するアメリカ・シリコンバレー発のスタートアップ。KDDIスマートドローンが持つドローンの運航管理やデータ分析の技術・知見と、MODEが持つAIとIoTの技術と知見を掛け合わせ、人手不足を解決するために共同で取り組みを加速させるとしている。

 この提携により、センサーや固定カメラによる緻密なデータと、ドローンで取得する上空からの俯瞰的なデータを組み合わせ、それぞれを統合してAIで分析することで現場の対応の省力化と高速化を実現する。

【今後の展開】

  • 巡回・点検業務の省人化・自動化
     ドローンが建設現場を定期的に自動巡回し、設備状況、施工状況や土量、資機材の状態などを空撮。そのデータをAIが分析し、普段と異なる状況や現象があればTeamsやSlackなど普段のチャットツールを通じて即座に対応方法を案内する。自然言語で人間とやりとりすることで、トレーニング不要で活用できる。
  • 緊急時の即応と人的対応の最小化
     例えば地震発生時、IoTセンサーが異常を検知すると、チャットで自動的に通知が届く。「異常があったところを状況確認」といった自然言語での指示で、ドローンが即座に現地へ飛行し、リアルタイムで映像を取得する。AIが内容を解析し、本当に必要な場合のみ現場対応へとつなげることができる。
  • 複数現場を横断した状況の一元可視化
     複数現場に配備したドローンの飛行ログや撮影データ、センサーの情報を統合表示する。各現場の状況を一元管理でき、効率的な管理を負担の高い現場にあてはめることで管理者の負担を大幅に軽減する。ドローンのデータから三次元データを生成し、センサーの情報と統合することで、空間情報だけでなく、現地状況をよりリアルに把握し、少ない人員で一元的な可視化を実現する。
現場のイメージ
連携の今後の展開

 MODEが提供するソリューション型IoTプラットフォームであるBizStackやドローンサービスを導入済みのユーザーにとっても、今回のシステム連携により、センサーデータの“点”と、ドローン映像の“面”がつながり、より多面的な現場把握を実現する。また、MODEが提供するAIアシスタント「BizStack Assistant」を用いることで、複数のSaaSやダッシュボードの操作方法を覚えることなく、自然言語でのやり取りでデータを活用できる。