2025年4月23日、ソフトバンクは、東京都港湾局と共同でドローンを活用した海岸保全施設の点検を、2025年2月19日に実施したことを発表した。江東区豊洲ふ頭内の護岸において、無人地帯における補助者なし目視外飛行(レベル3.5飛行)で行った。

写真:ランディングパッド上のドローン
写真:川の上を飛行するドローン
実証の様子

 ソフトバンクと東京都港湾局は、ドローンを活用することで災害時点検の安全性向上や作業の効率化を図ることを目的とした取り組みを進めている。今回で2回目となるドローンの飛行実証では、豊洲ふ頭から約10km離れた東京都庁から遠隔で制御した。また、あらかじめ通過する位置を設定してドローンを自動飛行させるウェイポイント飛行による護岸点検を行った。そのほか、機上カメラによる船の往来確認や撮影に適した飛行方法に関する実証を実施した。

 この実証により、ドローンの遠隔制御の実現や点検業務の効率化、撮影効率の最適化を確認できた。また、実用化に向けた運営面の課題として、飛行区域内における周囲の人や物に配慮した飛行計画の策定や、ステークホルダーとの各種調整の必要性を確認した。

 同社は、レベル4飛行(有人地帯における目視外飛行)を見据えたドローンによる海岸保全施設の点検の実現を目指すとしている。

写真:地図に示された飛行ルート1、2
飛行ルート

【ルート1】

飛行距離1.25km
撮影枚数60枚
飛行高度8m(橋下通過を考慮)
飛行時間約18分
発着ポイント豊洲ふ頭

【ルート2】

飛行距離1.15km
撮影枚数50枚
飛行高度5m(橋下通過を考慮)
飛行時間約17分
発着ポイント豊洲ふ頭