2025年4月22日、中部精機は、ドローンを活用したサービスを提供する法人向け「中電ドローンサービス」をリリースした。

 ドローンの活用により、人が見えない位置、作業ができなかった高所、足場が必要な場所等での撮影・点検作業、危険が伴う山林や工事現場等での運搬作業において、時間・人員等のコスト削減、安全性の向上に貢献する。

中電ドローンサービスのロゴ

 同社は2021年よりドローンの活用を開始し、技術やノウハウを蓄積してきた。また、ドローン操縦が学べるサービスを提供している。

 これまでグループ各社が個別に提供してきたドローンサービスを一元化し、顧客ニーズにワンストップで対応する窓口として同サービスをリリースした。

「ドローンの力で、もっと便利で安全な未来へ。」、ドローンが飛行するイメージ

 中電ドローンサービスでは、高齢化社会や労働人口の減少、猛暑、台風等の異常気象、気候変動といった厳しい環境で実施する業務をドローンで代替するサービスを提供する。今後、さまざまな分野のニーズや幅広い用途に応じて事業領域を拡大していく。

主な分野・業界提供する主な業務(※今後拡大予定の業務)
撮影・点検インフラ施設・設備点検、赤外線による劣化診断、狭小空間点検、港湾・水路・水中の構造物等の撮影・点検
建設・工事資材運搬、測量・計測(面積、体積、土量等)、3D・オルソ化画像作成、※定点観察、※進捗管理
防災、管理業務被災時の状況確認、物資搬送、巡視、除草剤散布、※各種捜索
農業・林業・水産業運搬、農薬・肥料等散布、養殖網等の水中点検
その他導入・業務構築コンサルティング、操縦講習、屋内ドローンショー
写真:資材を吊り下げて飛行するドローン
工場での資材の運搬
写真:山間部を飛行するドローン
山間部での調査

 ドローン市場の拡大と利用用途の多様化に伴い、ドローンの機体およびソフトウェアの性能が向上し、安全性と操作性は進化している。撮影画像も細密化しており、多様なデータの取得も可能。画像解析技術やAIの活用等により業務の幅は拡大している。

 特に、高所等の人が自由に動くことが難しい場所での撮影や点検作業は、ドローンで代替することにより作業時間や工期を大幅に短縮する。例えば、人がゴンドラやロープ、足場等を利用して1週間で実施するビルの外壁点検の現場作業は、ドローンで代替することにより1日で実施できる。

 ドローンによる画像診断は実施データが記録・保存されるため、業務の標準化に加え、見落としの低減や事後の再確認・再診断も可能になる。

写真:飛行するドローン、モニター
外壁点検の様子

 中電ドローンサービスでは、ドローンを活用した現場作業だけではなく、業務にドローンを導入するための計画策定、法令遵守や安全管理に配慮した業務プロセスの構築、マニュアル作成、費用対効果等の見積もり・事後評価、操縦・データ解析・物資運搬・薬剤散布等の各種業務の技能講習、申請等の実務サポート等に至る一連のサービスを提供可能。

 顧客のニーズに合わせてサービス内容をカスタマイズし、充実したサポートを提供する。

写真:ランディングパッドに設置されたドローン付近で指差し点検をする人
点検作業前の安全確認

▼中電ドローンサービス
https://chuden-drone-service.com/