2025年4月15日、東京海上日動火災保険は、SkyDriveと丸紅が2025年大阪・関西万博で運航する機体に対して、空飛ぶクルマ向けの保険を提供することを発表した。

 同社は空飛ぶクルマの実用化に向け、2019年から空飛ぶクルマ向けの保険を提供してきた。また、三重県での空飛ぶクルマ社会実装促進事業や、大阪府内における空飛ぶクルマの啓発活動・事業性調査、大阪ベイエリアでの航路実現性調査など、空飛ぶクルマの実現に向けた取り組みを進めている。

 大阪・関西万博では、「スマートモビリティ万博 空飛ぶクルマ」の一環として、空飛ぶクルマがある未来社会を体感できる展示施設「空飛ぶクルマ ステーション」の整備や万博会場周辺における運航が予定されている。同社は、SkyDriveと丸紅が万博で運航を予定する機体に対して、空飛ぶクルマ向けの保険を提供する。

万博におけるSkyDriveと丸紅の運航概要(2025年4月3日時点)

運航事業者使用機体使用予定ポート運航形態運航時期
SkyDriveSD-05(SKYDRIVE)中央突堤:大阪港バーティポート開幕日での機体展示/夢洲~中央突堤間の2地点間、または周回飛行等4月、7~8月
丸紅HEXAEXPO Vertiport夢洲会場ポート内を飛行4~7月
VA1-100(VX4)尼崎フェニックスバーティポート会場〜尼崎フェニックス間の2地点間運航等10月(調整中)

【SkyDrive:SD-05(SKYDRIVE)】

写真:飛行するSD-05(SKYDRIVE)
(画像提供:SkyDrive)

【丸紅:HEXA】

写真:飛行するHEXA
(画像提供:丸紅)

空飛ぶクルマ向けの保険 概要

 機体の損壊や第三者への賠償責任、搭乗者の傷害や事故発生時の各種費用など、空飛ぶクルマを運航する事業者が被るリスクを幅広く補償する。

【補償概要】

  • 空飛ぶクルマの墜落、不時着、衝突、爆発、機体の一部の落下など、運航や管理に起因して、他人の生命もしくは身体を害し、または他人の財産を損壊した場合に法律上の損害賠責任を負担することによって被る損害に対して保険金を支払う。
  • 空飛ぶクルマの搭乗者が急激かつ偶然な外来の事故によって身体に傷害を被った場合に保険金を支払う。
  • 空飛ぶクルマの墜落、衝突、火災など偶然な事故によって生じた機体や装備品の損害に対して保険金を支払う。