2025年2月13日、やまびこドローンは、山小屋撤去の際に発生した廃材を2日間で合計4.8トン運び出したことを発表した。

写真:飛行するドローンが廃材を運ぶ様子、それを見上げる作業員
廃材をドローンで運び出す様子

 解体した山小屋は、林業作業の中継地点として利用していたもので、林道から歩いて15分ほどの場所にある。急な崖や河川を越える必要があることから人による運搬は危険で、廃材の量も多く複数の人員が必要となるため、ドローンによる運搬を行った。

写真:山に建てられた小屋
解体した山小屋

 運搬作業は、2024年12月12日~13日、南アルプスの深南部山奥の静岡県浜松市天竜区水窪町において実施した。運搬物は、木材、コンクリート、軽量鉄骨、トタン屋根、窓ガラスなどの山小屋解体時の廃材。運搬距離は約240mで、高低差は約100mとなる。機体はDJI FlyCart 30を使用した。

 1回の飛行時間は約2分30秒、平均運搬重量は約40kg。1日目は75回、2日目は73回の合計148回を飛行し、作業合計時間は約10時間、約4.8トンを輸送した。

写真:木材やトタン屋根、窓ガラスなどの様々な廃材
搬出した廃材
運搬作業の様子