2025年9月30日、GMO AI&ロボティクス商事(以下、GMO AIR)は、2026年1月よりロボット人材派遣型サービスにおいて、Engine AI社のヒューマノイドロボット「PM01」の派遣を開始すると発表した。

 前方宙返りを成功させたヒューマノイドロボットとして注目を集めるPM01は、イベントや研究用途など、幅広い分野での活用が期待される。

写真:「PM01」上半身外観、Engine AI社の「PM01」を追加へ

 ヒューマノイドロボットは、サービス産業やエンターテインメント分野では人々に新しい体験や利便性を提供する存在として、大学や研究機関では次世代の研究対象として注目されている。

 GMO AIRは、2025年4月よりロボット人材派遣型サービスを開始し、これまでUnitree社製「G1」を中心にエンターテインメント領域や研究機関、実証実験現場にロボットを派遣してきた。2026年2月には、UBTECH Robotics社の「Walker E」の派遣を予定している。さらにPM01を導入することでサービスの拡充を図る。

 同サービスでは、ロボット本体の派遣に加え技術指導やソフトウェア開発サポートまで、研究開発や実証実験の領域を包括的に支援する。

「PM01」の特徴

  • ダイナミックな身体能力
     前方宙返りを成功させたロボットとして高いパフォーマンスを発揮し、イベントや展示会を演出する。
  • 柔軟なカスタマイズ性
     制御プログラムや動作アルゴリズムの実装が可能であり、学術機関・企業研究所の研究対象になる。
  • 洗練されたデザイン
     胸部の操作画面はアイアンマンに着想を得たもので、操作インターフェースの洗練性と未来感を備えている。
写真:片足に重心を乗せて両腕を上げる「PM01」
写真:歩行する「PM01」

「PM01」スペック

身長約1.38m
重量約40kg
自由度全身で24軸
最大移動速度2m/s
腰部回転約320°の自由回転が可能な腰関節を有しており、複雑な動作や高難度の動きにも対応。
電池・バッテリークイックリリース方式のバッテリーは10,000mAh。稼働時間は約2時間。
コンピューティング/制御アーキテクチャ主にIntel N97チップとNVIDIA Jetson Orinを使用。リアルタイム制御や運動計画、環境認識などの処理をこれらで賄っている。
センサーなど認識系深度カメラ(Depth Camera)、ステレオビジョン、LiDAR/視覚カメラなどを搭載。環境認識、障害物回避などに対応。
ソフトウェア/オープン性ROSとの互換性、オープンソースのAIフレームワーク等が使える設計。