2025年8月29日、スカイピークは、レベル3・3.5対応のドローン遠隔運航者養成に特化した講習コースの受け付けを開始した。
レベル3.5飛行やドローンポートの登場により、物流や巡視、点検分野など、ドローンの自動航行が本格化している。これにより、従来の手動操縦とは異なる、遠隔・自動・目視外飛行の運航スキルの需要が高まっている。
ドローンの自動化・内製化には、事前の飛行計画やリスク管理、航路設計、通信環境の理解、組織的な運用、コミュニケーションなど、幅広い専門知識が求められる一方、実務に即したスキルを学べる機会や体系化された教材が不足していた。
スカイピークは、自社の実証実験等で得た知見やパートナー企業の協力のもと、次世代人材育成に向けた講習プログラムの提供を開始する。
講習概要
レベル1・2で飛行経験のある操縦者が、レベル3・3.5飛行による遠隔運航での自動飛行業務を導入するケース(物流、河川巡視、インフラ点検、警備など)を想定した内容で、実際の業務を意識した一連の流れを網羅的に学習できるカリキュラムとなっている。
【講座の特徴】
- 遠隔運航に特化した専門講習
遠隔×自動×目視外飛行のスキル習得を目的とした専門コース。先進的な現場ノウハウを効率的に習得できる。 - ワークシートでの演習訓練
想定案件の例題をもとに、講義内で飛行計画を検討する。参加型の講義内容で受講生の理解度向上を目指す。 - 業界で活躍するパートナーとの連携教材
レベル4やレベル3.5飛行の経験者や運航管理の知見を有する専門家の意見を反映した独自教材。
| コース名 | 遠隔運航者養成コース |
| 開催方式 | 座学講義 |
| 期間 | 2日間 |
| 受講対象 | ・自動航行でのドローン運用を想定している人(レベル3・3.5飛行など) ・遠隔制御でのドローン活用を検討している人 ・ドローンポートでの運用を検討している人 |
| 受講条件 | 二等以上の国家資格保有者(目視内限定解除)、目安50時間以上の飛行経験 |
| 開催条件 | 2人以上での開催 |
| 受講料 | 問い合わせ |
| 備考 | オプションで実地講習を用意している。実際に飛行計画や事前準備、現地ロケハン、飛行などの一連の流れを実戦形式で実施する。 ※講習実施は、2025年10月1日以降。 |
※上記内容は、2025年8月現在の情報。
【主なカリキュラム】
ドローンの遠隔運航に必要な知見を多角的に学習する。
- 遠隔運航概論
自動航行と手動操縦の違い、飛行レベルと運航リスク、航空法と関連法令のポイント - 実施計画の策定
目的や要件整理、プロジェクトや運航体制、飛行計画の検討事項、機体選定 - 飛行ルート作成
離着陸地点、環境確認、ウェイポイントと高度、緊急時準備、飛行経路の設計手順例 - 飛行実施とリスク管理
飛行前準備、飛行中の確認事項、中止判断と緊急時対応 - 目視外飛行のビジネス活用
飛行レベル別の特徴や分類、目視外飛行オペレーションに求められるスキル
