東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は、2025年8月23日にTAKANAWA GATEWAY CITYで「ドローンショー in Summer」を実施する。

 一般には未公開のTHE LINKPILLAR 1 SOUTHのフロアに特別観覧エリアを設け、TAKANAWA GATEWAY CITYアプリからの応募により各回先着50組200人を招待する。

写真:ドローンショーで夜空に描かれたJR東日本のロゴ(リハーサル)
現地リハーサルの様子

 一般的に、都心部では電波干渉が多く、ドローン飛行は技術的難易度が高いとされている。加えて、TAKANAWA GATEWAY CITY周辺は、DID(人口集中地区)に該当し、羽田空港の航空路直下、線路や国道に近接するなど、複合的な制約がある。そのため、ドローンショーを実施するためにさまざまな検証を行ってきた。

実施概要

 都市空間におけるドローン活用の可能性を拡げ、「ドローンが当たり前に飛ぶ未来」の創造を目指し、またTAKANAWA GATEWAY CITYの目指す姿の周知を目的として、約15分間のドローンショーを行う。観覧エリアでは開始前に室内ドローンショーも実施する。

実施場所TAKANAWA GATEWAY CITY内
開催日時2025年8月23日(土)19:00~/20:30~(二部制)
※雨天等の荒天時、風速5m/s以上は中止。
※天候により開始時刻が変更となる可能性がある。
※特別観覧エリア以外からの観覧はできない。
観覧方法各回50組200人を特別観覧エリアに招待する
予約方法TAKANAWA GATEWAY CITYアプリより申し込み(先着順)
告知ページhttps://www.takanawagateway-city.com/news/detail.php?page=2051
写真:ドローンショーで夜空に描かれた汽車(リハーサル)
現地リハーサルの様子
QRコード(iOS)
QRコード(Android)
TAKANAWA GATEWAY CITYアプリ ダウンロード(左:iOS、右:Android)

 JR東日本では、グループ経営方針においてエアモビリティを活用したビジネスの創造を掲げている。TAKANAWA GATEWAY CITYではその方針を踏まえ、新たな移動・物流・エンターテインメント等の可能性を探求している。

 同社はこれまで、東京都「ドローン物流サービスの社会実装促進に係る実証プロジェクト」により、都内におけるドローン物流サービスの早期社会実装を目指した実証実験に参画したほか、TAKANAWA GATEWAY CITYでは、空飛ぶクルマのモックアップ展示、設備点検用ドローンを活用したドローンレースの開催などに取り組んできた。今回のドローンショーの実施は、これまでの取り組みに続くものとなる。

写真:ドローンが飛行する様子
ドローン物流デモフライトの様子
空飛ぶクルマ「ASKA」イメージ
空飛ぶクルマ「ASKA」のモックアップ展示
写真:ステージ上で対戦相手と向かい合い、遠隔でドローンを操縦する様子
JR東日本グループ「ドローンDX CHAMPIONSHIP 2025」の様子

ドローンショー実施に向けた準備

 ドローンショーを実施する上で、TAKANAWA GATEWAY CITY周辺は都市空間特有の多くの課題があり、さまざまな準備を重ねてきた。

【主な課題】

  • 電磁波・Wi-Fi等の電波干渉の影響
  • DID(人口集中地区)における飛行制限
  • 航空法第56条第3項「制限表面」の「円錐表面」による高度制限

【事前準備】

2024年6~10月電波・磁場調査
ドローンへのデータ伝送試験等を実施
2025年3月公開範囲を限定して試験的に実施
2025年8月(今回)招待制による一般公開

【安全対策等】

  • 電磁波・電波干渉に関する調査を実施
  • 電車との電波干渉を避けるため、遮蔽用にトラックを配置し電波遮断を実施
写真:広い空間に並べられた、たくさんのドローン
現地リハーサルの様子
電波のチャンネルグラフ
電波干渉調査