2025年7月30日、ドローンショー・ジャパンは、自社開発の国産ドローンショー専用機体「DSJ MODEL-X」の導入企業が全国に拡大していることを発表した。

 ドローンサービス事業を展開するROBOZは、2025年9月より屋外ドローンショー事業を開始し、DSJ MODEL-Xを導入する。ROBOZの参入により、中部エリアでの観光振興、地域活性化、企業ブランディングでの展開が期待される。

 DSJ MODEL-Xの総生産数は5,000機を越え、2025年中にさらに数千機の生産を予定している。

「DSJ MODEL-X」外観、Made in Japan.

 ドローンショー・ジャパンは2020年の事業開始以来、国産機体の開発に取り組んできた。海外製品が多い中、国産ドローンの普及は経済的・社会的意義を持つという。

 ドローンショーサービスの新規参入には、数百から数千機単位での機体導入が必要となる。国内ドローンショーで海外機体を使用することは、数千万円規模の投資資金が海外に流出することを意味する。国産ドローンは、開発から組み立てまでの全工程で国内雇用を創出し、技術力向上と経済循環の両立を実現する。

写真:ドローンショーの光で夜空に描かれた、3羽の鶴

 ドローンショー・ジャパンは、アニメ・キャラクターを絡めたドローンショーの海外展開にも取り組んでいる。2025年6月には初の海外案件として台湾でドローンショーを実施した。

 国内ドローンショー市場は急速な拡大を見せており、インプレス総合研究所の「ドローンビジネス調査報告書2025」によると、2024年度のドローンショー市場規模は前年比で約2倍と急拡大している。

 DSJ MODEL-Xを導入するパートナー企業も全国で増加しており、国産機体による市場形成が進んでいる。ドローンショー・ジャパンのパートナー企業は、それぞれが持つ地域の特色により、その土地ならではの演出を行っている。

 ドローンショー・ジャパンは、国内では全国のパートナー企業と地域に根ざした感動を創造し、海外では日本の技術力を発信するという二軸戦略を展開する方針だ。

「DSJ MODEL-X」外観
ドローンショー専用機体「DSJ MODEL-X」

 DSJ MODEL-Xは、国産設計・製造による安全性と信頼性を備え、高いLED照度でモチーフを鮮やかに描く。最大飛行時間は20分。強風・雨天でも運用が可能で、日本の電波法・航空法に準拠した設計となっている。

▼ DSJ MODEL-X
https://droneshow.co.jp/dsj-model-x/