2025年5月14日、長大は、大阪市高速電気軌道(以下、Osaka Metro)、SkyDriveと、ポスト万博を見据え、大阪市の森之宮エリアで空飛ぶクルマの社会実装に向けた検討、環境調査等を開始することを発表した。

 この調査では、SkyDriveとOsaka Metroが公表した「大阪ダイヤモンドルート構想」のうち、大阪城東部地区1.5期開発の開発方針に位置づけられている森之宮エリアでの空飛ぶクルマの離着陸場の整備に向け、検討、調査を実施する。

 大阪ダイヤモンドルート構想とは、「新大阪・梅田」「森之宮」「天王寺・阿倍野」「ベイエリア」を空飛ぶクルマの重要エリアとして選定し、それぞれを結んだもの。2028年をめどに森之宮エリアでのサービス開始、2030年以降に向けてサービスを順次拡大することを目指している。

【検討、調査内容】

  • 最適な飛行経路の検証
  • 離着陸場のゾーニング
  • 関係機関(運航事業者、大阪府・大阪市、航空局等)との調整
  • 気象調査
  • 騒音調査

 森之宮エリアにおける空飛ぶクルマの離着陸場の整備は、大阪府・大阪市策定の「大阪城東部地区1.5期開発の開発方針」の土地利用の方針にも記載され、注目を集めている。より便利で快適なまちにしていくためにも、周辺住民や事業者の理解を得ることが求められる。長大は、今回の環境調査を通し、安全運航と騒音に配慮した離着陸場整備の実現に取り組むとしている。

 なお、この事業は大阪府「令和7(2025)年度 空飛ぶクルマ都市型ビジネス創造都市推進事業補助金」に採択されており、長大は協力事業者として参画している。