2025年5月9日、ブルーイノベーションは、同社が2020年に発行した「林業事業体向けリモートセンシング研修テキスト」が、林野庁「森林整備事業における補助金のデジタル申請・検査ガイドライン」(2025年3月31日制定)に掲載されたことを発表した。
ドローンを活用した森林管理における同社の林業研修の知見とノウハウ、実績が国の指針として評価されたものであり、近年の林業従事者不足や森林防災対策といった林業の課題に対する貢献が期待される。
近年、林業をはじめとする一次産業では、慢性的な人材不足や従事者の高齢化が深刻化している。特に林業は「最も危険な仕事のひとつ」とも言われ、担い手の減少が森林資源の維持・管理に大きく影響している。気候変動や人的な影響等による山火事等の森林災害リスクも増加傾向にある。
農林水産省林野庁では、資源情報のデジタル化やクラウド技術、ドローンなどの先端技術を取り入れた「スマート林業」の推進を通じて、森林整備の効率化・安全性の向上・災害対応力の強化を進めている。
ブルーイノベーションは、2020年11月より、林野庁が進めるリモートセンシング技術研修事業の補助事業者として、全国55か所、延べ受講者数550人以上に対し、スマート林業導入に必要なノウハウを学ぶ講習を提供してきた。
今回公表されたガイドラインでは、ドローンを活用するにあたっての必要知識として、ブルーイノベーションが2020年度に作成した、林業事業体向けリモートセンシング研修テキストが掲載されている。
このテキストでは、ドローンの飛行ルールや安全管理、機材の基礎知識、森林管理・調査への活用方法などを体系的に解説。林業初心者から実務者まで幅広い層が実践的に活用できる教材として林業研修の現場に導入され、標準化されたテキストとして評価された。
