2025年1月23日、東京ガスネットワーク(以下、東京ガスNW)、東京電力パワーグリッド(以下、東京電力PG)、エヌ・ティ・ティエムイー(以下、NTT-ME)は、千葉市が公募した「令和6(2024)年度ドローン活用推進事業(民間支援型A類型)」に採択されたことを発表した。採択されたのは、「ドローン共同インフラ点検を通じた官民連携での効率的なインフラ設備持続安定による地域価値向上について」。

 自治体が保有する橋梁に付設された各社の「橋梁添架設備」の点検については、インフラ管理事業者が自社の設備のみを対象に撮影・点検を行っており、道路使用許可等の各種申請を都度個別に行うため、人手とコストを要している。

 この実証実験では、3社のうち代表企業が他2社の保有設備も含めてドローンによる撮影を実施し、データをシェアリングすることで、各社が撮影画像を用いて点検を行う。これにより、ドローン飛行時の道路使用許可をはじめとした各種申請の繰り返しを抑止し、点検時間およびコスト削減を目指す。また、ドローンを活用することで、従来の船舶を用いた点検では視認できなかった部分も点検可能となる。

 将来的には、他の添架企業やインフラ設備保持事業者、橋梁本体の保有者である道路管理者(自治体)とも連携し、社会インフラ維持コストのさらなる低減を目指すとしている。

写真:ドローンで橋梁を点検するイメージ、橋梁下を撮影した画像
撮影イメージ

実証内容

 千葉市が管理する橋梁を対象に、ドローンを活用した橋梁添架設備の共同撮影・点検を行う。実証期間は、2024年12月25日から2025年2月28日。

【実施対象橋梁・実施日】

柏井橋2025年1月8日(水)
大和橋2025年1月23日(木)
天戸大橋2025年2月3日(月)


【実証フロー・体制図】

【各社の役割】

東京ガスNW(共同提案者)・点検マニュアルの検証
・画像の診断
東京電力PG(企画提案参加申込者)・代表企業(NTT-ME)へのドローン撮影委託
・点検マニュアルの検証
・画像の診断
NTT-ME(共同提案者)・各社窓口
・点検マニュアル策定、効果検証
・対象橋梁におけるドローン撮影(事前準備、現場調査、撮影、事後作業)
・画像の診断