Red Dot Drone Japanは、2024年12月、自社開発の遠隔操縦アプリ「dQue」と通信回線を組み合わせ、大阪市にあるドローンをオーストラリアからリアルタイムで遠隔操縦する実証実験に成功した。

 大阪産業局の「IoT・ロボットビジネス実証実験支援プログラム」として実施したもので、実証実験の成功により、海外にいながら日本にあるドローンを操縦して景勝地や名所を楽しむことが可能となる。

写真:室内でモニターの映像を見る人々

 このシステムは、既存の電話回線を使用して数百~数千km離れた場所にあるドローンの操縦を可能にするRed Dot Drone Japan独自の技術。一般販売されているドローンと、遠隔操縦アプリdQue、電話回線、映像伝送システムを組み合わせることで実現が可能だ。

 今回の実証では、オーストラリア・メルボルンのメルボルン大学から、大阪市此花区のセレッソ大阪舞洲グラウンドにあるドローンをリアルタイムで遠隔操縦し、距離にして8,117km(約5,000マイル)の距離をつないだ。

 同社は今後、ドローンの遠隔操縦技術を使い、日本に興味のある旅行検討者に向けたサービスを導入したい自治体や企業と連携したい考え。また、旅行用途だけではなく、屋外の警備や施設管理など、さまざまなシーンでの活用を目指す。

写真:映像を見ながらドローンを操縦する様子、飛行するドローン