福島県とイームズロボティクスは、ロボット・ドローンの社会実装に向けたユースケースの創出事業の一環として、マルト本部と五浦庭園カントリークラブ間において、ドローンによる平時および有事(災害時・緊急時)を想定した物流配送の実証を実施する。

 マルトグループの現状の配送業務をドローンに置き換えた場合のオペレーションフローを検証する「平時配送」、災害時・緊急時におけるドローン配送を検証する「有事配送」について実証を行う。有事配送では「今この瞬間被災者が必要なものを届ける」ため、ドローンを活用した命を支える救援活動を実証する。

 県ではロボット・ドローンの社会実装を推進するため、ロボット・ドローンの社会実装に向けたユースケース(活用事例)の創出事業を新たに立ち上げ、公募の結果、イームズロボティクスを委託先として採択。中山間地域における物流配送および有事での活用を目指す。

【実証実験 概要】

時期2025年1月14日(火)11:00~16:00
場所マルト本部、五浦庭園カントリークラブ
実施主体福島県次世代産業課、イームズロボティクス
協力マルト


【実証内容】

 マルトの商品を、マルト本部から五浦庭園カントリークラブまで自動飛行のドローンで配送する。平時と有時のシナリオは以下。

  • 平時
    マルトグループは電話やネットで受注した商品を車両配送している。この配送をドローンに置き換えた場合のオペレーションフローを検証する。
  • 有事
    大規模災害により分断された地域に取り残された被災者が発生したことを想定し、衛星電話をドローン配送した後、被災者との直接通話により必要物資を確認したうえで、その物資をドローン配送する。


【使用機体】

機体写真
イームズロボティクス「UAV-E6150MP」