2024年12月20日、アンリツは、eロボティクスが開発した上空の電波環境を測定するシステムに、同社のスペクトラムモニタモジュール「MS27100A」が採用されたことを発表した。
MS27100Aは、上空電波の周波数とレベルの測定が可能。GPSと連動した測定データを蓄積し、地図上へ電波状況をマッピングできるため、ドローンの安全航行に求められる電波環境を評価することができる。
eロボティクスは、福島ロボットテストフィールドにおいて、MS27100Aを搭載したシステムを用いてドローンによる上空電波状況の実測を行い、アンリツも測定を支援した。
近年、ドローンは空撮や農業、物流、災害対応など、ユースケースが急速に広がっている。ドローンの操作や映像などのデータ伝送には電波が欠かせず、電波干渉や通信途絶が発生すると安全な航行に支障をきたす。また、電波は地形やビルなどにより影響を受けるため、ドローンが航行するルートの電波状況を把握する電波環境の評価が求められている。