KDDIは、石川県との「創造的復興の実現に向けた包括連携協定」に基づき、KDDIスマートドローン、ローソンとともに、石川県津幡町で2024年11月10日に実施された「令和6(2024)年度石川県防災総合訓練」に参加した。
同訓練は、線状降水帯による豪雨の後に、震度6強の地震が発生した複合災害を想定。避難所に緊急物資を運ぶ訓練では、ローソン移動販売車両と配送用ドローンを活用し、3km離れた避難所に約9.5kgの緊急物資を速やかに届けた。
要救助者をリアルタイムに捜索する訓練では、上空電波(4G LTE)に対応したドローン「Skydio X10」を活用し、サーマルカメラ機能を用いて災害本部から遠隔操縦で川沿いの逃げ遅れた救助者を捜索した。また、災害状況把握のため、ドローンで撮影した映像から3次元モデルを作成する事例を紹介した。
ドローンの活用により、道路寸断時の避難所への物資配送や、人の目だけでは発見が困難な救助者の捜索などが可能であることを確認した。
また、能登半島地震でも実際に使用した、衛星ブロードバンド「Starlink」をバックホール回線として利用する車載型基地局の展示を行い、緊急時の迅速な通信確保の重要性を説明した。