KDDIとKDDIスマートドローンは、2024年10月29、30日、石川県とKDDIの「創造的復興の実現に向けた包括連携協定」に基づき、石川県珠洲市の丹保果樹園にて収穫したりんごの出荷をドローン輸送で支援した。
同果樹園が栽培する石川県オリジナル品種のりんご「秋星(しゅうせい)」は、10月に収穫シーズンを迎えたが、2024年9月に発生した奥能登豪雨により、果樹園周辺では土砂崩れや倒木などで道路寸断の被害が発生し、車両による出荷作業ができなかった。
石川県からの要請に基づき両社は、果樹園で収穫できたりんご全てを約1.2km離れた荷下ろし場所の漁港までドローン輸送で出荷した。徒歩の場合は約40分かかる距離を約2分に短縮し、1回あたり約20㎏のりんごを2日間で計20回、合計約400kg輸送した。
丹保果樹園 丹保正広氏のコメント
土砂崩れと道路の崩落で、果樹園まで車が通行できない状態でした。そこで石川県へ相談し、ドローンによる輸送という新しい方法を知り、このたびチャレンジしました。ドローンにりんごを積込む作業は車と比較して時間はかかりますが、コツをつかめば順調にできました。収穫したリンゴが無駄にならず、今回のような災害時には非常に役立つと感じました。道路の復旧次第では、これから出荷する分についてもドローンによる輸送を活用してみたいと思いました。