2024年11月6日、DJIは、パイロット視点で没入感ある飛行体験を提供する「DJI Goggles N3」を発表した。超軽量ドローンの「DJI Neo」やFPVドローン「DJI Avata 2」と互換性があり、手首の動きに反応してドローンが動作するモーションコントローラー「DJI RC Motion 3」を使うことで、前後の360°フリップ、左右の360°回転、横方向の180°ドリフト、ワンタップでのパワーループ(Avata 2が対応)などのアクロバティックな飛行を実行できる。

DJI Goggles N3
写真:ゴーグルを着用してドローンを操縦する様子
写真:ゴーグルを斜め前から見た様子
写真:ゴーグルを斜め後ろから見た様子

快適性を備えた超ワイド画面設計

 空間に余裕のあるゆったりした内部デザインで、パイロットはメガネをかけたままでも装着可能。ゴーグルのヘッドバンドとバッテリーを一体化しており、重量バランスが最適化され、軽量で快適なフィット感を実現している。

 ゴーグルの画面は、一面が1080p、54°の視野角(FOV)に対応し、没入感のある視覚体験を提供する。ワンタップ曇り止め機能により、温度変化や高湿度の条件でも、内部ファンを作動させて空気を循環させ、パイロットの視界をクリアに保つ。

写真:メガネをかけた人がゴーグルを着用する様子
写真:ゴーグルを装着した様子
ゴーグルの内部で空気が循環するイメージ
ワンタップ曇り止め機能

超低遅延で安定した映像伝送

 Goggles 2と同じアンテナ設計を採用。O4デジタル映像伝送システムに対応し、優れた耐干渉性能を発揮する。1080p/60fpsのライブ映像であれば、超低遅延の平均31ms、伝送距離は最大13km(日本では最大10km)を実現し、実際の飛行とほぼシンクロしているような安定した飛行感覚を提供する。

 ゴーグルは環境に応じて2.4GHzまたは5.8GHz間で最適な周波数帯を自動的に選択し、高速飛行時にもスムーズなライブビューを確保する。

O4デジタル映像伝送システムのイメージ

映像共有が可能、2.7時間の長時間稼働

 DJI RC Motion 3とペアリングすると、AR(拡張現実)カーソルを使用して、機体の離陸前やブレーキの作動中、ホバリング中に機能を起動したりゴーグル画面でカメラ設定を調整したりできる。

 USB-Cケーブルでスマートフォンをゴーグルに接続すると、DJI Flyアプリを介してスマートフォン上で補助的にライブフィードを表示。この機能により、誰でも飛行感覚を体験できる。

 フル充電で2.7時間の長時間駆動が可能。

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ARカーソル
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リアルタイムライブフィードシェアリング

 DJI Goggles N3は、2024年11月6日より、DJI Neo Motion Fly Moreコンボ(DJI Neo、Goggles N3、RC Motion 3、バッテリー3個、充電ハブ1個)に同梱される。小売希望価格は7万9,200円。DJI Goggles N3単体の小売希望価格は3万4,320円で、11月下旬より販売を開始する。

DJI Neo Motion Fly Moreコンボ

▼ DJI Goggles N3
https://www.dji.com/goggles-n3