2024年9月18日、Liberaware(リベラウェア)は、北九州市が推進する「企業変革・スタートアップ・グロースサポート事業」において、イノベーション支援プログラム「行政課題解決」枠に採択されたことを発表した。

 同事業では、同社の狭小空間点検ドローン「IBIS2」と、同取り組みを通じて開発予定の多機能発射台を活用した港湾桟橋環境に適した点検を実施する。

 イノベーション支援プログラム行政課題解決枠では、北九州市が設定した課題を解決するためのスタートアップによる実証実験や研究開発の実施、試作品・サービスの開発・改良に係る調査・検討・開発・検証・準備等に対する資金支援・伴走支援を行う。支援期間は最大2年間(2024、2025年度)、支援額は800万円(400万円×2年、いずれも上限値)。リベラウェアは、同プログラムの「2. 目視点検等に代わる桟橋の点検」に採択された。

北九州スタートアップ支援、リベラウェアのロゴ

 従来、潮流が速い場所の海上の桟橋点検は、潮流の影響が比較的少ない干潮時間帯に行う必要があり、さらに海水面と桟橋上部工下面部との空間が狭いため、小型ボートや潜水士による目視、水中ドローン等による点検の作業時間を十分に確保することが困難であった。

 今回の取り組みでは、持続可能な形での点検手法を確立するために、温風ヒーター・無線送受信装置など桟橋環境に必要な機能を加えた多機能発射台を開発し、そこからIBIS2を離陸させる仕組みを作ることで、点検が困難な桟橋環境での調査を実現する。

多機能発射台を使ってドローンを離陸させ、港湾岸壁桟橋を点検するイメージイラスト
調査イメージ