2024年9月17日、SORABOT(ソラボット)は、同社の自動充電が可能なドローンポート「DroneNest」が、非SLAM屋内型ドローン自律飛行システムを開発するSpiralに採用されたことを発表した。
SORABOTは、今後、国産ドローンやArduPilotなどのオープンソース対応ドローンを開発する企業との連携を強化するとしている。
ドローンの機体は比較的調達が容易である一方、ドローンポートは機体とあわせてシステム提供されることが多く、ドローンポート単体で販売することは少ない。DroneNestは機体メーカーに依存しないドローンポートであり、DJIの産業用ドローンや4セル・6セル・12セルのLiPOバッテリ―ドローンにも対応。充電とドローンを格納するための基地であり、充電やポートの開閉制御のためのAPIを提供することで既存システムへの組み込みも容易となっている。
Spiralは、ドローンポート(充電ポート)を用いて、屋内環境で自動巡回が可能なドローンサービスの提供を行ってきた。SORABOTはSpiralの機体サイズに合わせてドローンポートのカスタマイズを実施。ドローンポートとの連携により、トンネル等の屋内空間におけるドローン運用の遠隔・無人化が可能となる。
SORABOTは、各ドローン関連企業の技術連携が可能なプラットフォームの形成を目的とした「ドローン・オープンプラットフォーム・プロジェクト(D.O.P.)」に参加しており、遠隔・自動運用の社会実装を推進するとしている。
【DroneNest】
以下のラインナップを標準とし、ドローンの大きさに合わせたカスタマイズも可能。
製品サイズ(キャノピー開時) | ドローンのサイズイメージ | |
D80 | 1070×800×650mm | DJI Mavic 3 シリーズ |
D100 | 1550×1100×840mm | DJI Matrice 30 シリーズ |
D135 | 1645×1290×1575mm | DJI Matrice 300 シリーズ |
SpiralではD100を採用しており、Spiral代表取締役の石川知寛氏は、2024年秋からは日本だけでなくヨーロッパでも運用していく予定であることを明らかにした。