2024年9月5日、Liberaware(以下、リベラウェア)は、CIC Instituteが促進事業者として運営する東京都スマートサービス実装促進プロジェクト「Be Smart Tokyo」において、同社が開発した超狭小空間点検ドローン「IBIS2(アイビスツー)」と3Dデータを活用した設計・施工DX技術が採択され、三菱地所が所有する都内大型オフィスビルにおいて技術検証を開始すると発表した。

 Be Smart Tokyoは、3か年度にわたるプロジェクトを通して、サービスの実装を担うスタートアップ等に対し、技術面、資金面、ネットワーク面で支援を行うことで、東京都内における実装事例を創出することを目的としている。

リベラウェアと三菱地所のロゴマーク、写真に納まる3人
左:三菱地所イノベーション施設運営部 山本裕典氏、中央:Liberaware成長戦略部 部長 全貴成氏、右:三菱地所イノベーション施設運営部 畔上泰彦氏

 同社は都内大型オフィスビルの大規模改修において、IBIS2を活用し、高天井内の現状把握や3Dデータ化により設計・施工の効率化を進めている。同プロジェクトでは、当該ドローンを活用した技術やサービスを実装し、改修前の施設における調査期間の短縮やコスト削減を実現することを目指す。

 プロジェクトでは、三菱地所が所有する都内大型オフィスビルの高天井内の現状を把握し、3Dデータを取得することで、図面データとの重ね合わせを行い、緩衝部分の把握や設計図の作成に活用が可能かを検証する。これにより、従来の方法に比べて調査期間の短縮や低コスト化、施工の効率化と安全性の確保が期待される。リベラウェアは2023年も同プロジェクトに採択されており、前回の実証実験の成果をもとに、大規模改修において技術検証を開始する。

 今後、三菱地所が保有する他の物件のリニューアル工事にも同技術を展開することを目指す方針だ。