城北ドローンオフィスとロジクトロンは、2024年8月9日、災害時ドローン活用および総合緊急支援協定を締結した。災害時に両社のドローンに関するリソースを相互活用し、迅速な情報収集、緊急支援物資の輸送を行う。

写真:手前に大型運搬用ドローン、その後ろで協定書を手にする両社代表

 発災後は道路の寸断や避難者の発生といった状況が予想される。城北ドローンオフィスは初動の情報収集を行い、ドローンが飛行できる空の経路や、避難者の所在を把握。その情報をロジクトロンと共有し、同社が所有する大型運搬用ドローンにより板橋区が準備した支援物資を運ぶ。

 両社は東京都板橋区と練馬区という隣り合った地域に立地しており、平時から地域イベントや防災イベントにおいて相互に協力している。

 8月9日に板橋区で行った協定締結式では、大型運搬用ドローンのデモンストレーション飛行を実施。約45kgの重量物を吊り下げたドローンが会場を飛行した。また、情報収集に活用する空撮ドローンを披露した。

写真:荷物を吊り下げて飛行する大型ドローン
大型運搬用ドローンが飛行する様子
写真:荷物を吊り下げて飛行する大型ドローン
大型運搬用ドローンが飛行する様子
写真:物資に吊り下げロープを取り付ける様子
大型運搬用ドローンへ物資を取り付ける様子
写真:芝生の上に置かれたドローン
情報収集に活用する空撮ドローン

両社コメント

城北ドローンオフィス代表 宮本 拓 氏

 このたび締結した「災害時ドローン活用および総合緊急支援協定」は、災害発生時において、城北ドローンオフィス株式会社と株式会社ロジクトロンが持つリソースを最大限に活用し、迅速かつ的確な情報収集や緊急支援物資の輸送を行うことを目的としております。これにより、地域の安全と安心をさらに高めることができると確信しております。

 特に近年、災害の規模が拡大しや頻度が増している状況下で、ドローン技術を活用した迅速な対応が求められております。私たちが果たすべき役割はますます重要になっており、ロジクトロンとの協力を通じ、地域の防災力をさらに強化し、緊急時における地域支援活動を円滑に進めていく所存です。

ロジクトロン代表 野間智行 氏

 今回の協定締結により、私たちの持つ物流技術と城北ドローンオフィスのドローン技術が相互に連携し、災害時における情報収集及び物資輸送の分野でより大きな貢献ができるものと確信しております。

 私たちはこれまで多くの災害対応に携わってまいりましたが、今回の協定によって、さらに迅速で効率的な支援が可能になると考えております。私たちはこの協定を機に、より一層の協力関係を築き、災害に対する備えと対応力を強化していくことを約束します。今後とも、地域社会の安全と安心を守るために全力を尽くしてまいる所存です。

写真:協定書を手に握手を交わす両社代表
協定書を交わす城北ドローンオフィス代表 宮本拓 氏(左)とロジクトロン代表 野間智行 氏(右)