2024年6月5日、プロドローンは、国土交通省航空局に第一種型式認証を申請中の機体「プロドローン式PD6B-CAT3型」の予約受け付けを開始することを発表した。なお、型式認証の取得時期は、2024年11月頃を予定している。

 同機は物資輸送や測量用途で実績のあるPD6Bをベースに、安全面での機能を向上させた改良型。製造の一部は、JALエンジニアリングが実施する。最大積載重量は約20kg、最大離陸重量は約45kg(現段階での仕様)。

プロドローン式PD6B-CAT3型のベース機となるPD6B

 型式認証の範囲内でスキットをカスタマイズでき、腰下の仕様を変更し、タスクに応じて搭載物を選択可能。最大離陸重量が25kgを超えるため、リーグルレーザー、グリーンレーザーなどの比較的重量がある測量機器を搭載できる。物流分野では、一定の人口密度以下の第三者上空での飛行が可能になり、非常・災害時の物資輸送も20kgのペイロードにより運搬可能物が広がる。

 安全な飛行に重大な影響を与える機能や構成品について冗長化を図るなどの対策を行い、単一の起こり得る故障について制御不能に陥らないことを、航空局による審査の過程で実証している。また、同じく審査の過程で、複数機体により合計数百時間を超える飛行試験を実施し、耐久性・信頼性を確保。万が一制御不能に陥った場合に備えてパラシュートを装備する計画となっており、地上への危害を最大限抑制する。

【機体諸元(予定)】

機体寸法約2.2m×約2.4m×約0.7m
最大離陸重量約45kg
最大積載重量約20kg
最大巡行速度約12m/s(約43km/h)
最大航続時間約30分