2024年4月4日、ウェザーニューズは、お天気アプリ「ウェザーニュース」で高度別の詳しい気象予測が確認できる「空の天気Ch.」をリリースした。

 5つの高度の風向・風速と気温の予測をマップ上で確認できるほか、運航判断や空撮で気になる下層の雲の予測を見ることができる。また、低空域のより詳細なピンポイント予報を有料会員向けに提供する。ドローンポートや空港など任意の地点で検索すると、150m上空までを7段階に分けた高度別の風向・風速と気温の予報を10分ごとに表示。風速に基づいたドローンの運航可否や気温低下によるバッテリー残量への影響も合わせて確認できる。

 物資輸送や災害対応においてドローンは広く普及しつつあり、その機体数や飛行件数は年々増加している。また、個人によるドローン操縦も増えていることから、これまで企業向けに提供していた気象予測データを、ウェザーニュースアプリの空の天気Ch.として個人でも利用できるように開発した。ドローンや空飛ぶクルマだけでなく、パラグライダーやハンググライダー、熱気球などのスカイスポーツでの活用も見込む。

「空の天気Ch.」について

 空の天気Ch.では、日本全国の上空の高解像度な気象予測を提供する。

高度別の風向・風速と気温、下層雲の予測をマップ上に表示

 ドローンの運航に重要となる上空100m付近を含む5つの高度(上空100m付近/1,500m付近/3,000m付近/5,700m付近/9,600m付近)の風向・風速と気温の予測をマップ上で確認できるほか、運航判断や空撮で気になる下層の雲の予測を見ることができる。マップは拡大・縮小が可能。1時間ごとの予測から、飛行予定時間の気象予測をチェックしたり、安全に飛行できるタイミングを判断したりできる。

左:風向・風速を流線で予測、中央:上空の気温予測、右:下層雲量の予測

日本国内全地点対応、10分ごとの高度別ピンポイント予報

 低空域のより詳細なピンポイント予報を提供(有料会員向け)。

 ドローンポートや空港など任意の地点で検索すると、その地点の上空150mまでを7段階(0m/20m/50m/70m/100m/120m/150m)に分けた高度別の風向・風速と気温の予報を10分ごとに表示する。

 風速に基づいたドローンの運航可否を「影響なし」「注意」「飛行不可」の3段階で、気温低下によるバッテリーへの影響を「影響なし」「注意」「警戒」の3段階で判定する。

 地上付近の1時間ごとの天気、降水量、気温、風と10日先までの天気、気温、降水確率を提供する。

 こうした操縦に必要な気象情報は、飛行予定日の検討や運航可否の判断、飛行高度やルートの見直しに活用できる。

左:高度別ピンポイント予報(風向・風速)、中央:高度別ピンポイント予報(気温)、右:10日先までの週間天気