2025年2月4日、SkyDriveは、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)と連携し、JR東日本が2026年春に小岩井農場に開業する高付加価値型ホテル「AZUMA FARM KOIWAI」での体験のひとつとして、空飛ぶクルマの移動体験の提供に関して検討を開始したことを発表した。

盛岡市の上空を飛行する空飛ぶクルマ
盛岡市街を空飛ぶクルマで飛行するイメージ

 SkyDriveは軽量で3人乗りの空飛ぶクルマを開発している。JR東日本は、地域資源を生かした高付加価値な旅や観光を体験できる個客の移動の目的(地)づくりに取り組んでいる。今回新たに宿泊施設を基点とし、地域資源を生かした価値創造事業として、新しいホテルブランド「AZUMA FARM」を立ち上げ、岩手県にある小岩井農場に2026年春にホテルを開業する。

 両社は、同施設の利用客への付加価値として、空飛ぶクルマでの移動体験の提供に関する検討を開始した。ルートは、盛岡からホテルまでの送迎、ホテルや周辺観光のツアーを検討する。空飛ぶクルマでの移動により、パーソナルな空間で岩手山をのぞむ雄大な大地を眺めることができ、移動時間が特別な体験になるとしている。

盛岡と小岩井農場周辺の地図。両地点から飛行可能な空飛ぶクルマの飛行距離(40km)が円で示されている
空飛ぶクルマ「SKYDRIVE SD-05型シリーズ」の飛行可能範囲イメージ。機体のアップデートに伴い航続距離を伸ばしていく

 SkyDriveは今後、JR東日本と空飛ぶクルマ活用の実現に向け協議・連携を進め、離着陸場の設置場所や航路、チケット価格などを検討していく。