NEXCO東日本は、2025年1月28日、「ドラぷらイノベーションラボ」によるスタートアップ企業との共創に向けた取り組みとして、AirXへの出資を実行した。

 高速道路のSA・PA(サービスエリア・パーキングエリア)等を拠点に、ヘリコプターを始めとするエアモビリティと連携し、地域ごとの特色を生かした新たな遊覧プラン等旅行商品の販売を通じて、地域の新たな魅力の創出、持続可能な地域づくりへの貢献を目指す。自然・歴史・文化といった風土を「空から感じる」商品の造成など、同社のアセットを最大限活用する。

 さらに、SA・PAやICを陸と空との交通結節点として、空飛ぶクルマなどのAAMも視野にいれ、災害や復興支援、交通困難地域への移動確保など、空を含めたシームレスな人やモノの移動への変革を目指す。

AirXについて

 AirXは、日常の交通に「空」という新たな選択肢を取り入れることで、従来1時間かかっていた移動時間を10分に短縮し、タクシーよりも安価で、電車やバスと同等価格で利用できるよう、エアモビリティサービスの全てを包括したサービスプラットフォームの開発を進めている。

 今回の資金調達を通じて、2027年の空飛ぶクルマの運航開始に先駆け、AirX独自で構築するエアモビリティの予約プラットフォームをより強固なものにするとしている。

 AirXは、ドラぷらイノベーションラボ第Ⅰ期の採択企業。2023年10月には、高速道路のSA・PAを離着陸地とする取り組みとして、東北道長者原SA(上り線)を離着陸地とする遊覧フライトを行った。この取り組みが記念日や観光で好評だったため、コースを増強して翌年の2024年9月にも遊覧フライトを実施している。

写真:飛行するヘリコプター、ヘリコプターに乗り込む様子
長者原SAでの遊覧フライトの様子