2024年10月24日、Pudu Robotics Japan(以下、PUDU)は、配送ロボット「FlashBot」のアップグレードをグローバル発表した。日本での発売時期は現在調整中。
技術的な制限により、従来の建物配送ロボットは主に室内環境での使用に限定されてきた。リゾートホテルの庭園やプールエリア、オフィスビルのオープンテラス、病院の屋外庭園などのエリアは配送ニーズが高いものの、十分にサービスが提供されていないことが多かった。こうしたサービスギャップを埋めるため、同社は半室外環境で動作する新しいFlashBotを発表した。
PUDU VSLAMとテクノロジーにより、位置決めの精度と適応性を大幅に向上。庭の通路、フィットネスゾーン、プールサイドの端など、室内と半室外のエリア間をシームレスに移動し、さまざまな動的な混合環境でも性能を発揮する。
アクセス制御システム、セキュリティドア、エレベーター、電話、BluetoothスピーカーなどのさまざまなIoTデバイスと統合することで、FlashBotは建物内を自律的に移動し、end-to-endのインテリジェントソリューションを提供する。
強化されたエレベーター制御と、複数フロアの運用に合わせた効率的なマッピングツールを備える。KONEやOTISなどの主要ブランドと互換性のあるエレベータークラウドシステムと連携しており、使用シーンに応じて汎用性の高い独自のソリューションにも対応する。PUDUマッピングツールは、複数フロアのマップの複製と包括的な建物管理を容易にし、導入の効率と利便性を大幅に向上させる。
独立制御が可能なドアを備え、1回の移動で複数の荷物を効率的に配送。ドアの開閉は、パスワード、携帯電話番号、NFCリーダーなどで行い安全性を確保する。ドア内部は内蔵ファンで空気を循環しているため、臭いを除去し衛生状態を保つ。
走行幅は70cmで、狭い廊下やエレベーターを自由に移動。3D障害物回避テクノロジーにより障害物を回避するほか、ロボット間の相互連携とタスク分散により待機時間を最小限に抑え、混雑した環境でのパフォーマンスを最適化する。また、自動充電と両面サスペンションシステムは、さまざまな環境で継続的かつ安定した動作を提供する。