2024年7月26日、ACSLの米国子会社であるACSL, Inc.は、National Defense Authorization Act(NDAA)に準拠したスマートコントローラー「TENSO」の発売を発表した。

写真:ドローン「SOTEN」の外観
米国で展開しているドローン「SOTEN」
写真:スマートコントローラー「TENSO」の外観
スマートコントローラー「TENSO」

 世界のドローン市場では経済安全保障や環境配慮に関する政策が加速している。米国ではNDAAによってロシア製や中国製のドローンの政府調達を禁止。中国製ドローンメーカーのDJI社は、2022年10月より米国国防総省の「中国軍事関連企業」に指定されている。

 同社は、NDAAに準拠した製品の開発・提供が企業の信頼性と競争力を高める重要な要素になるとして、NDAA準拠のスマートコントローラー「TENSO」を発売する。

 ACSLは、2023年1月、カリフォルニア州に米国子会社ACSL, Inc.を設立し、12月にACSL, Inc.の戦略的代理店General Pacific, Inc.にセキュアな小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」50機を納品した。2024年1月には、SOTENの価格と販売代理店を発表し、米国において本格的に販売を開始した。

 ACSL, Inc.は、ミズーリ州に拠点を置き電気・ガスサービスを提供するAmeren Corporationやニューヨーク電力公社(NYPA)などの大規模な公益企業、テキサス州に拠点を置き全国規模で鉱業や重要インフラの点検においてドローンサービスを提供しているFirmatek, LLC.,などと連携し、製品の最適化に向け継続的なアップデートを行っている。