2024年3月19日、テラドローンは、同社子会社でベルギーに本社を置く運航管理システム(UTM)プロバイダーのUnifly NV(以下、ユニフライ)と、ドローン非衝突システムの開発企業であるデンマークのSkypuzzler ApS(以下、スカイパズラー)が、ドローン目視外飛行の運用を強化するための覚書(以下、MOU)を締結したことを発表した。同MOUを通じて、欧州において安全な目視外飛行の運用を推進するとしている。

 トラフィック管理のデジタル化を実現したユニフライのUTMと、スカイパズラーの自動化されたドローン非衝突技術を組み合わせることで、今後ドローンや空飛ぶクルマなどが普及して混雑が予想される空域において確実に衝突を回避し、安全な目視外飛行の実施を目指す。

 手動操作を最小限に抑えることでスムーズなドローン運用を実現し、人為的ミスによるリスクを軽減。ドローンが飛行経路を自動で調整し、リアルタイムで衝突回避する技術を向上させるなどUTM技術のイノベーションを促進し、業界全体でのドローン利活用の拡大を進める。

各社コメント

ユニフライ CEO アンドレス・ヴァン・サルム(Andres Van Salm)氏

 自律飛行の未来をつくるというビジョンのもと、UTMをはじめUAMやAAMの安全性を向上させるために今回、スカイパズラーとMOUを締結できたことを大変嬉しく思います。私たちはこの業界のリーディングカンパニーとして、引き続き日々の自律飛行をより安全かつ効率的にすることに尽力していきます。この協力関係を通じて、私たちは世界のドローン業界を新たなステージに進め、共にビジョンを実現させていきます。

スカイパズラー CEO ジェスパー・スコウ(Jesper Skou)氏

 私たちは、イノベーションと協業を重視しており、今回のユニフライとのMOU締結は、自律飛行の未来をつくるという共通のビジョンの実現を約束するものです。ユニフライのUTM技術と私たちの最先端のデジタル航空管制ソリューションを統合することで、ドローン運航の安全性をさらに高めていきます。私たちは共に、ドローンやUTM業界の成長やイノベーションに貢献するだけではなく、業界全体における新たな基準を確立していきます。私たちは常に進歩し続け、自律飛行の実現により、安全で効率的な未来を実現していきます。